かつて中山道を行き交う旅人にとって随一の難所とされた旧碓氷峠ですが、群馬県側に比べて軽井沢側は高低差が少なく、現在は遊覧歩道が整備されているため手軽に歩けるスポットとして人気です。
今回は旧軽ロータリーから旧軽井沢銀座を北東へ抜けた先にある「二手橋」から「熊野皇大神社」まで、高原の風を感じながら緑豊かな木立の中をゆっくり散策していきます。
「二手橋」は、江戸時代軽井沢宿に泊まった旅人が、知人や旅籠従業員との別れを惜しみ手を振りながら東西二手に別れたことからその名がついたと言われる場所。橋を渡った少し先の右側に「旧碓氷峠遊覧歩道」の入口があり、緑のトンネルからふり注ぐ木漏れ日を浴びながら進みます。雑木林を沢に沿って歩いていくと見えてくるのが木の吊り橋。
橋の先に続く細い山道を進み、三度山林道を歩道橋で渡ったら尾根に沿ってゆるやかに登ります。遊覧歩道の先に現れる石畳を進むと「見晴台」に到着。長野県と群馬県の県境に位置し、雄大な浅間山や妙義・赤城・榛名の上毛三山の大パノラマが広がる絶景スポットを楽しみながらひと休みしましょう。
石畳をくだり、車道を北へ進むと、日本武尊の創建と言われる由緒正しい古社「熊野皇大神社」へ。本宮が長野県と群馬県にまたがる全国的にも珍しい神社で、長野県側が「熊野皇大神社」、群馬県側が「熊野神社」になっています。
帰りは往路を引き返すか、バスを利用して旧軽井沢銀座通りへ。片道約1時間半の散策にちょうど良いコースです。
駐車場情報
旧軽ロータリー周辺には町営の旧軽井沢駐車場のほか、私営の駐車場も多数有
バス情報
軽井沢観光会館前~見晴台間を軽井沢交通バスが運行(季節運行)
散策ワンポイント
遊覧歩道と言っても山道を登るので、運動靴を履いて行きましょう。